杜のつぐみ療育園 ブログ

保育園での様子と家での癇癪が違う?発達障害の見え方と支援のポイント【グレーゾーン】

    こんにちは。
    私たちは発達に特性のあるお子さんとそのご家族を支える放課後等デイサービス・児童発達支援を運営しています。最近こんなお声をいただくことが増えてきました。

    「園では落ち着きがないと心配されましたが、家ではむしろ穏やかに過ごせていて…。正直戸惑っています。こうした“ギャップ”って珍しいことなんでしょうか?」

    このようなご相談、実は決して珍しいことではありません。
    園と家庭でお子さんの様子がまるで違う…というのは、支援現場でも見受けられることです。

    「園では落ち着かないけど、家庭では特に困っていない」その逆に「家庭では癇癪を起こすのに、園では良い子」

    このような状況は発達特性のあるお子さんにとって珍しくないパターンです。どちらかが“本当の姿”というわけではなく、それぞれの環境が子どもの行動に大きく影響していると理解することが大切です。

    たとえば、保育園は「集団」「一斉指示」「人手不足」といった特性があり、感覚処理や理解のハードルが高くなりがちです。一方家庭は「少人数」「親が逐一フォローできる」「ルールがシンプル」といった特徴から、お子さんが安心して過ごしやすい場所です。

    こんなケースがあります。

    • 家ではトイレも着替えも完璧なのに、園ではうまくいかない
    • 家では落ち着いて遊べるのに、園では気が散って動き回る
    • 家では指示が通るのに、園では話しかけても反応がない

    これらは、「できる・できない」ではなく「状況次第でできる・難しい」という状態。つまりお子さんのスキルが環境に左右されやすい段階なのです。

    たとえば、こんな風に考えてみてください。

    家庭では

    • 声かけは一対一
    • 分かりやすいヒント(視覚的な情報や匂いなど)がたくさんある
    • 子どもの行動にあわせて、大人がゆっくり待てる

    園では

    • 声かけは一斉(理解できなくても次に進む)
    • 周囲の子どもの動きに合わせないと置いていかれる
    • 大人の数が限られ、サポートが届きづらい

    このような違いによって、環境の中での“手がかりの量”や“対応の丁寧さ”が変わることで、行動にギャップが生じやすくなるのです。

    特に、3歳児クラスに上がるタイミングでこうしたギャップが顕著になることが多いのも特徴です。なぜなら

    • 先生1人が見る子どもの数が一気に増える
    • 活動が「自由遊び中心」から「みんなで取り組む課題」へと変化する
    • 環境の中での自己調整力が求められるようになる

    そのため、今までは目立たなかった発達の偏りが浮き彫りになってくることがあります。これは園の先生が敏感に気づいてくれるチャンスでもあります。

    お子さんに知的発達の遅れや感覚の偏りが見られる場合、園と家庭での様子の違いは発達特性の一つとして現れている可能性があります。

    「場所見知りだと思っていたら、実は環境の変化に極端に弱い特性だった」
    「親のサポートがないと行動できない状態だった」

    このように“できる”のではなく“助けがあるからできていた”というケースも少なくありません。

    私たちの放課後等デイサービス・児童発達支援では、こうした園と家庭のギャップにお悩みのご家族と一緒にお子さまの“本来の力”を引き出していく支援を行っています。

    • 園と家庭での様子をヒアリングし、状況整理
    • 行動観察を通じて、癇癪や不安の背景を分析
    • 個別療育を通して、集団適応力・言語理解力などのスキル向上
    • ご家庭への具体的な関わり方のアドバイス

    子どもたちは環境によって行動や反応を大きく変えることがあります。保育園では穏やかに過ごしているのに、家庭では激しい癇癪を起こす。そんなご相談は私たち放課後等デイサービス・児童発達支援の現場でも日常的に寄せられます。

    これは「家庭で甘えているから」と単純に片付けることはできません。実は、“安心できる場所”だからこそ本音を出せるという、子どもなりの心の動きが関係しているのです。

    私たちが支援しているお子さまたちの中には検査では“定型発達”の範囲とされるものの、日常生活では特性による困りごとが目立つケースも少なくありません。これをよく「グレーゾーン」と呼びます。

    • 家では特定の場面でパニックになる
    • 園ではみんなと一緒に行動できず取り残される
    • 言語理解が弱く、一斉指示に対応できない

    これらは一見、子どもが「わがままを言っているように見える」かもしれませんが実は発達の特性によるものであることが多いのです。

    実は、3歳児クラスから「行動の偏り」が目立ちやすくなるということをご存じですか?

    0~2歳児クラスまでは先生の数も多く、一人ひとりに対するサポートが手厚い傾向にあります。しかし3歳になると集団としての動きが求められ一斉指示や「流れを読んで動く力」が必要になります。

    このような変化にうまく適応できない場合、子どもの行動が園内で目立ち始めます。そしてその困り感は園と家庭の間でギャップとして表れるのです。

    「トイレは家で一人でできるのに、園では漏らしてしまう」
    「食事は問題なく取れていたのに、園ではなかなか座れない」
    こうしたケース、実は非常によくあります。その理由の一つは、“手がかり”の量の違いです。

    家庭では

    • 目の前にごはんが並んでいる
    • 声かけが1対1
    • 落ち着ける環境で行動できる

    園では

    • 声かけが一斉(個別に繰り返されない)
    • 周囲の子どもが多く、注意が散漫になりやすい
    • 流れが複雑で、途中でついていけなくなる

    つまり家庭でできていたのは「環境が整っていたから」ということもあるのです。

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    「家では困ってないから大丈夫」と思っていても、入園や進級後に指摘されて初めて発達の偏りに気づくこともあります。そうなる前に家庭での様子からヒントを得ることもできます。

    以下のような行動があれば、集団生活で困る可能性があるサインかもしれません。

    • 大人数の場面で極端に緊張したりパニックになる(健診など)
    • 初めての場所に行くと、なかなか動けない
    • 親以外の大人に預けると著しく不安定になる
    • 言葉で伝えても動けないが、手本を見せるとできる

    こうした特性は支援によって少しずつ緩和することができます。だからこそ早めに気づき適切な療育につなげることが大切です。

    放課後等デイサービス・児童発達支援ではお子さま一人ひとりの発達特性に合わせたプログラムを提供しています。例えば

    • 言語理解やコミュニケーションの力を育むトレーニング
    • 集団の中で行動する練習
    • 感覚の過敏さ・鈍感さに応じたアプローチ
    • 「困りごと」を見える化

    「保育園での姿と家での姿が違うのは、うちの子だけ?」そんな不安を感じた時はご相談ください。

    子どもが家庭と保育園で違う姿を見せるのはよくあることです。そしてそれは「よくあるから放っておいて大丈夫」なのではなく、適切に理解して丁寧に支援していくべきことなのです。

    私たちは保護者のみなさんが一人で悩まず、お子さまの「今」と「これから」に寄り添える環境づくりを目指しています。お子さまのことでお悩みがある場合ちょっとしたご相談などでもお気軽にお問い合わせください。杜のつぐみ療育園では

    ・コミュニケーションが苦手な子
    ・行動コントロールが苦手な子
    ・気持ちのコントロールが苦手な子
    ・変化に敏感な子
    ・注意散漫になりやすい子

    上記のお子様に対し、見守るだけではなく

    ・楽しくお話できたら、「楽しくお話できたね。」
    ・おもちゃを貸してくれたら「貸してくれて優しいね。」

    等々、話をする中で「自己肯定感」が高くなる様な、接し方を意識しております。
    またお子様それぞれの特性に合わせた、課題を考え計画に沿っての支援を行っております。 まずはちょっとしたことでも、お気軽にお問い合わせください!

    下記「アドレス」と「お名前」のみの記入で、簡単にご連絡と園の見学のご相談が可能です。
    発達相談に関するお悩み等ついて、どんな内容でも福祉のプロがお聞きいたしますので、まずはお気軽にご連絡ください!

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